自然の中に住み、自然を描く、寺尾一郎のクレヨン画

25101007820

僕が大病を患い、自宅で静養していた時期にあの忌まわしい中越地震が発生しました。

関東エリア一帯もかなりの大きな揺れに見舞われ、ニュースで次々に入ってくる惨状を目にして胸を痛めていたときの中に忘れない事件があります。

それは、あのJR東日本が運行する上越新幹線の高架橋走行中の脱線事故。(写真)

新聞各紙がこぞって「JR東日本、安全神話の崩壊」という大見出しでこの事故を報道しました。

ものには全て2つの側面から観察する必要が絶対あると常に自覚している自分、この報道に一人のケガ人もでずに奇跡的とまで書かれていたことを今でもはっきり覚えているのですが、はたしてそれが正しい見方なのでしょうか?

「失敗学に学ぶ」で有名な畑中氏もお話されていますが、これは「JR東日本のセキュリティの大成功事例」とまで明言されていらっしゃいます。

そう、大事故ではなく、逆に大成功という見方もあるというお話。

映像では、脱線した車両を持ちあげる作業中に再び余震が作業員たちを襲い、傾いた車両がそのまま横転してしまいそうとびっくりしましたが慌てずに対処していた映像です。

JR東日本は阪神淡路大震災での教訓を生かし、近い将来間違いなく上越エリアに大きな地震がくるであろうことを予測して、その大半が高架橋である柱の補強をしていたのだといいます。

そして事前に地震がくることを察知しての緊急停止。

このため、橋げたにひびが入り、表面のコンクリートが剥奪したりはしたものの、結果はただの一人もけが人すら出さなかった。

僕はいつもいつも思うことなのですが、公的な報道を義務とするマスコミには、もう少しこの2つの側面からの見方で有識者が考えるであろう客観的な判断を正確にしてほしいと強く思っている人間の一人です。

マスコミといえばゴシップと結び付くほど、人が飛びつきやすいネタでニュースを加工して報道しますが、あれだけはやめてもらいたい。

コップに半分入った水を見て「もう半分しかない」と騒ぐか、「まだ半分もあるではないか」と冷静に判断するかは人それぞれが違う受け取り方で当たり前であることを前提にしての話です。

どこぞの国のように事故で死者を出した車両を埋めるなどといった狂気の沙汰としか思えないお国柄ではないのですから、マスコミの方々にももう少しあらゆる見かたで購買者に理解させる努力もしてほしいものだと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>