自然の中に住み、自然を描く、寺尾一郎のクレヨン画

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皆さんの大半は新聞を購読され読まれると思います。

今日は、この新聞の中の「ベタ記事」についてのお話。

既にフェイスブックでも何回か投稿しましたが、新聞は各社によって報道の内容も少しずつ違います。

既成事実を取り上げるニュースはそれほどの大差がないにしても、問題は「論説」なるコーナー。

ここには明らかに新聞社独自の思想や考え方が現れてきますね。

そんな中で僕がサラリーマン時代に先輩からよく教えられたのが、「ベタ記事」を侮るな!です。

写真のような一見、なんの変哲もないような記事ですが、ここにこそ真の情報が隠されていることが大です。

場合によったら「重大ニュースの宝庫」といってもよいくらいの記事価値があります。

かれこれ4年ほど前だったと思いますが、民主党政権時代、沖縄基地を辺野古にするしないで大騒ぎになっていたときに朝日新聞が取り上げた以下の内容のベタ記事が掲載されました。

「アメリカ政府が現在、4,000人いる普天間基地の海兵隊員の数を4,000人から2,000人に減らす決定をした。同時に、海兵隊員の家族もグアムに移送する予定」(ここに載せたコラムの記事写真とは関係がありません。)

一見なにげなく読み終わってしまう記事。しかも写真もついていないのですから、大半の人はたいしたことないやで終わってしまいます。

しかし、少し頭を働かせると、この記事には重大な本質が隠されていることに気が付きます。

まず海兵隊員の数を半減させるということ自体が基地の移転の必要性を根底から覆しかねない大変なことです。

もしこれが本当なら辺野古説など吹き飛んでしまいます。

さらに、ここが重要なことなのですが、その家族がグアムに移送されるという件(くだり)。

裏を返せば、今沖縄にとどまっていては危険だ」とアメリカ中枢が判断しているということになります。

時まさに中国が海軍の軍事強化に積極的になっており、北朝鮮もミサイルと核開発に躍起になっているときだったと思います。

このベタ記事の本質はそうした事実ではなくて「アメリカが平和ボケした日本人よりはるかに強く中国や北朝鮮の脅威を感じとっていて、基地移転云々より沖縄の安全性自体に関心が移っている」という一点に絞られますね。

この当時はどこのマスコミも「辺野古が一番よい落とし所」と主張していました。

たしかに政治的にはそうかもしれませんが、軍事的な現実は別とアメリカが考えているという事実をマスコミは入手していたわけです。

だから従来の合意が覆ってしまうような情報は日米関係の現状を脅かすことになりかねませんよね。

しかし左派に属する朝日新聞はこれは困ったとなります。

辺野古移転の必要性がなくなったとなれば、それはもう声を大にして報道したくなるはずです。

しかし、家族までが引っ越しするということまでも声高(こわだか)に報じれば、今度は中国脅威論が熱くなり、日本人の性格からしても「それでは自衛隊を増強しろ」となって大論争に発展しかねないので、これはこれでまた自分たちの立場からすると非常にまずいことになりますね。

だからこうした既成事実というのをマスコミ(特に新聞社)はものすごく神経をとがらせて載せる載せないで社内で喧々諤々とやるわけです。

つまりは各社とも載せては自社の思想や考え方と反することになるから載せたくはない、しかし事実である以上、載せておかないと他社に出し抜かれてまずいことになる。

そんな非常に深読みすると重要な記事こそが、かなりの頻度で「ベタ記事」として載るということではないでしょうか。

情報はそれをそのまま鵜呑みにするのではなく、必ず自分なりに考え方で深読みして咀嚼しなくてはならないという教えを、今でも僕が守っています。

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