今日は天気図によく現れる「前線」についてのお話です。
天気図は気圧の等圧線という図でよく示されますが、あれはいわば地図と同じで地形の同じ高さを線で結ぶように、気圧の同じところを線で結んだものです。
ところが、こうした等圧線の中に必ず西の方から「前線」なるものが発生してきます。
この「前線」、慣れればいたって簡単、▼のマークがついた線が「寒冷前線」、●の半分みたいなマークがついた線が温暖前線といいます。
初めのうちは蛇が蛇行するような比較的に直線的な形になっていますが、そのうちに発達していくと北側が段々と折れ曲がってとんがった形になっていきます。
これは右側に出来た「温暖前線」がなかなか進まず、左側の「寒冷前線」が進行速度が速い(西から東にむかって)ためにグイグイと押し上げていくためにこんな形になります。
とんがった先には必ず低気圧の目ができますが、これが発達してくるのがいわゆる「台風」。
冷凍庫の引き出しや扉を開けた瞬間にその周囲が一瞬霧のように白くなったり、寒い日の息をはくと白くなるのと、雲ができる原理はまるで一緒。
温かい湿った空気はどんどん上昇し、逆に冷たい寒気が重くどんどん下降していくため、そのぶつかったところが雲が発生するわけですね。
前線付近での雲の発生や温かい湿った空気、冷たい寒気がどんな感じで「前線」付近で動くのかが、この図でわかると思います。