皆さんはご覧の写真のような球状星団というのをご存知でいらっしゃいますか。
我々太陽系が「天の川銀河」の中に属している家族の一員であることは既に述べました。
しかし、この球状星団というのは、横から眺めたときにソンブレロのような形状の銀河の外に
位置している、かなり年老いた星たちの無数の集まりです。
年齢でいうと優に100億歳を超えているようなシニア星の集まり。
肉眼ではこのようには見えず、2等星くらいの明るさの1個の点にしか見えませんが、大きな天体望遠鏡で観測すると、このように中心にいくほど密になった姿が現れてきます。
今の夏の時期であれば、有名なさそり座の頭3つの星と1等星の「アンタレス」の間くらいに見えています。
もちろん肉眼でもみることができますが、この写真のようには見れません。
星にも人間同様に寿命があり、こうしたシニア星の密集した星団が夏の星座の中にはあちこちに観測
できるのも夏の天体観測の醍醐味かもしれませんね。