自然の中に住み、自然を描く、寺尾一郎のクレヨン画

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我々が住む太陽系の母である太陽は、水素とヘリウムを核融合させて燃焼し続ける恒星です。

夜空を見上げたときに、一部明るく見える惑星(木星や土星、火星など)以外は全てが、この太陽と一緒で自らが核融合反応で光輝いている星たちです。

太陽は、地元のチビッコにもわかりやすい例えで大きさをイメージしてもらうときに使いますが、地球が森下仁丹一粒に対して太陽は大凡リンゴの大きさになります。

そしてリンゴを置いた地点から10メートル離れたところに、仁丹一粒を置いたのが太陽と地球の距離の縮図だと教えてあげると、チビッコたちは目を丸くして驚きます。

距離にして約1億5千万キロメートル。

でも宇宙のお話をするときはこの単位で話すととてつもなくケタ違いな数字になっていってしまうので、天文学では便利なように、この太陽と地球の距離を「1天文単位」とします。

さて、今日はこの太陽の表面に現れる黒点のお話です。

皆さんは灼熱の太陽の表面温度がどれくらいかご存知でしょうか。

僕にしてみれば、意外と低い温度なのですが、それでも6,000度という高温です。

ばかでかい大きさの太陽ですが、我々の住む地球とは違って大半は気体でできていて、ほとんどカチコチの固体部分はありません。

中心で約50億年前に水素とヘリウムが核融合反応で点火して以来、延々とこの作業を繰り返していて、あと50億年はこの燃焼を続けるといわれています。

表面はさしたる温度ではありませんが、中心では約30万度という物凄い高温で核融合しています。

そしてこれまた、チビッコたちが意外だといわんばかりに目を丸くして驚いてくれるのが、この中心で起きた核融合反応の熱が表面にまでエネルギーとして出てくるのに10万年くらいかかるということ。

ついつい素人的に全体が燃えていると想像してしまうようですが、そうではありません。

その太陽の6,000度の表面に時々、観測していると黒い点がいくつかアットランダムに現れるときがあります。そう、「黒点」です。

黒点の温度は4,000度ですので周囲の温度に比べて低いのですが、それでも2,000度の差こそあれ4,000度というのも非常に高温だといえます。

しかし、この黒点はいまだに正確になぜ発生するのかがよくわかっていません。

中心で起こしている核融合反応で発生した磁場が表面に現れていろいろ周囲の磁気を変化させて、とかいろいろな説がありますが、この黒点は太陽にとって約11年周期説というのがあり、11年ごとに表面にたくさんの黒点が現れるそうです。

これまたなぜ11年なのかがよくわかっていないようですが、この黒点が表面にたくさん現れると、地球ではあれこれ大変まずいことが起きます。

猛烈な電磁波を地球めがけて吹きだすので、通信システムに多大な被害をもたらしたり、地殻の変動を促進させたりと、よいことはほとんどありません。

あの不気味な予言をした「2012」という映画も冒頭は、太陽に黒点が異常に出現することから話が始まっていますね。

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黒点はその部分だけ拡大して観察すると、ちょうど紙の上に砂鉄をばらまいて、裏側からU字型磁石を近づけたときに砂鉄が集まりだすあの光景に酷似しています。

どうやらこの表面で猛烈な磁気嵐が起きていることが容易に想像できます。

あまり我々にとってはありがたくはない現象なのですが、11年周期をちゃんと覚えておきさえすれば、たいした被害もでないで済むだろうと祈りたいものですね。

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