自然の中に住み、自然を描く、寺尾一郎のクレヨン画

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家庭教師をやっている関係で少しばかり世界の教育実態に興味があってちょっと調べてみた面白いレポートです。

そもそも日本の教育制度ってどのように変遷してきたのかですが、これはもう明らかに戦前はヨーロッパを、戦後はアメリカの制度にならっていることが伺い知れます。

こと、「歴史」について思い切り「違い」が現れているのが面白いのでそのあたりを述べます。

アメリカの歴史授業では、高校生までに徹底して「愛国心」を植え付けています。数学なんかできなくてもいいから、とにかく星条旗に忠誠を誓えみたいな感じでしょうか。だから星条旗よ、永遠なれ!!」みたいなマーチまで出来るのでしょう。

なぜなのかと調べてみると、アメリカは移民が集まったいわば人口国家なので、国民を作らないと国家が成立しないからでしょうか。とにもかくにも忠誠心をもつということが第一の課題のようです。

そこで高校までひたすら「国史」を学ばせています。ですから当たり前のように教科書も分厚いものになっていきます。

その中身はというと、「世界で最初の近代憲法を持った国」と断言し、連合の議長レベルだった男を「合衆国初代大統領ジョージ・ワシントン」と言明、そして決定打は「アメリカ合衆国は正義の国」、「アメリカは偉大なるネーション」と断言しています。

ここまで極端な洗脳とまでいえる愛国心を煽る授業ばかりやっていて大丈夫なのかと心配にまでなりますが、大丈夫なんだそうです。なぜなら、まともな学問は大学から教えるからだそうです。

日本とはまるで違いますが、よくよく考えれば日本は人口国家ではないのですからその必要性はないのでしょう。

さて、ヨーロッパ型の歴史教育はどうなっているのか?

例えば、イギリスを例にとると、これはアメリカよりもさらに極端なことをやっています。

まず、小学校、中学校で愛国心を徹底的に教える。そして高校生から本当の授業に入っていくわけです。しかし、本当のことといってもこれまでのあの「酷い植民地支配」を教えることは一切なさそうです。まさに歴史の史実を正当化するということでしょうか。

そしてこの内容は大学に行けば行くほど強化されていくといった感じ。

あるお方から(国際関係に詳しいお方)聞くと、イギリスのエリートはコスモポリタン的な発言をする人ほど、実は愛国者であるとみて間違いないそうです。

そのよい例が日本の幕末当時に彼らがやっていたインドを植民地にして「東インド会社」なるものを設立した当時のことの説明です。

われわれはインドによいことをしてあげてきたのだと断言していますからびっくりです。

僕の持論ですが、世界からこれだけ植民地活動の悪事を働いてきた大英帝国、心ある国内の文化人が胸を痛め、なんとか正義の国を世界の子供たちにうえつけさせたいという強い願いから、ジェリー・アンダーソンのようなSFX大好き人間が、「国際救助隊サンダーバード}なるテレビ番組を制作したのではないかとさえ、かんぐってしまいます。

さて、そんな海外の歴史授業内容、翻って我が国に目を向けると、呆れるほど無味乾燥、淡白な一般論しか教えていません。

極端な思想をうえつける危険性がないという点では合格でしょうが、僕が一番危惧するのは、「やってもいないことをペコペコ謝るな」ということ。そして海外がそうであるように、「疑わしきは自国に有利に」と、「本当にやったことはなおさら自己正当化しろ」という二つが皆無で欠如しています。

さあ、皆さんはどのように思われますでしょうか。

本当のことを正しく客観的に教えるという考え方は僕も大いに賛成です。

しかし上記海外歴史授業がことほどさようにこんな現実の中、だから歴史論争において日本が必ず負けて多額の賠償金をむしり取られるというのも確かです。

過去の事実は終わったことなのだから清算してこれからのお互いの国益を考えていきましょうといった発想ができるようになるには、やはり生まれ育った自分の国を愛し、誇りが持てる国民に育てなければ、いつまでたっても他国の強気発言に迎合し、表向きは慎重に誠意をもって粘り強く交渉すると綺麗事を並べ、裏ではごめんなさい、今回も賠償金支払うからこれで勘弁してください行為がいつまでたっても横行すると危惧するのは、はたして僕だけなのでしょうか。
日本の歴史授業とその内容は世界一生ぬるく、甘過ぎる気がしてなりません。

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