自然の中に住み、自然を描く、寺尾一郎のクレヨン画

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このコラムでは既にアメリカ航空宇宙局NASAの一人乗り宇宙計画「マーキュリー」、二人乗り宇宙計画「ジェミニ」とその二つを紹介しましたが、既に述べた通り、ジョン・F・ケネディが1960年代までに人類を月に送り込むと発表した通り、NASAは次なる計画に着手します。

それが3人乗り有人宇宙計画「アポロ」です。

これまでの「マーキュリー」と「ジェミニ」は地球周回軌道上でのあらゆる実験を莫大な予算をかけて取り組んできましたが、いよいよ地球周回軌道を離れて38万キロのかなたにある月まで3人の宇宙飛行士を送りださなければなりません。

これにはいくつかの大きな課題がありました。

それはこれまでと違って「月着陸船」という全く別物の宇宙船を同じロケットの中に積み込まなければならず、おのずと重量が増えるため、これまでの推進力では到底無理だということ。

そして地球周回軌道から月に向かう軌道に乗せるためにもう一度大きな燃料を消費して月に行くためのもうひとつのロケットが内蔵されていなければならないこと。

そうした遠大な計画を見事克服したのが、2番目の写真のウェルナー・フォン・ブラウン博士です。

彼はドイツのあの有名な軍事兵器V2ロケットの開発責任者でもあったのですが、戦後アメリカに移住し、このアポロ計画に従事、そしてあの有名な巨大なサターン5型ロケットの開発に成功します。

3枚目の写真は、そのサターン5型ロケットの第1弾目のエンジンノズル。

人間と比較してもいかに大きな噴射口であるかが一目瞭然でしょう。

このノズルが5基もついてあの強力な推進力をうみだすことができるのですね。

それにしても、いまだに色あせないこのサターン5型ロケットのなんと美しいフォルムであることか。

いかにもアメリカの国家の威信をかけてデザインされただけのことがありますね。

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