自然の中に住み、自然を描く、寺尾一郎のクレヨン画

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寝食を忘れるほど大好きな読書。中でもとりわけ司馬遼太郎氏の作品は全て読破しましたし、また何回も書棚から引っ張り出してきては読み直した小説も多々あります。

そんな彼の大ファンを自称する自分ですが、いまだに残念ながら「司馬遼太郎記念館」には足を運んだことがありません。

彼の小説はその全てが直木賞文学であり、特に紀行よりも小説に彼の独特のヒューマンが現れているような気がします。

一般には「龍馬がゆく」、「阪の上の雲」あたりが有名でしょうが、彼の幕末明治維新に焦点をあてた人物の表わし方は読んでいる間中、その主人公とその周辺に自分が入り込んで一緒に行動している錯覚すら覚えさせる同化の天才だったのではないかということ。

そして彼は小説の題材になるまでの過程で、現地に赴き、周辺の地元住人と毎晩酒を酌み交わし、その土地柄の気質風土までをも題材にとりいれるがゆえに、まさに歴史として残る資料とはまた異質な人間像を描き切ることが可能だったのではないかとすら思ってしまいます。

僕が何回も読み直した彼の作品の中のトップに「世に棲む日日」(全4巻)があります。

激動の幕末動乱の中、長州藩からやおら立ち上がって幕府に毅然と立ち向かう高杉晋作の生々しい姿が絶妙に描き出されていて、まるで自分が高杉と同化してしまう錯覚すら覚えてしまいそうになる勇ましい小説。

一日も早く時間を作って数日滞在型で彼の膨大な資料が保管されている記念館に足を運びたいと思っています。

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