自然の中に住み、自然を描く、寺尾一郎のクレヨン画

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今や日本人が地球周回軌道上で活動している国際宇宙ステーションで大活躍する時代になりました。

僕は小学生時代からNASAアメリカ航空宇宙局の有人宇宙船にワクワクドキドキしてきた世代、数限りなくプラモデルも作ってきたり、宇宙のことを知りたくて知りたくて、父親におねだりして学研の図鑑なんかも買ってもらい、読みあさっていた世代です。

さて、そんななか、最近の日本人宇宙飛行士の目覚ましい活躍ぶりで、メディアでも頻繁にいろいろな宇宙空間での映像が紹介されるようになりましたが、皆さんの中にも以外に勘違いされているお方が多く見受けられるので、この「ドッキング」のお話をしたいと思います。

「ドッキング」、文字通り宇宙船同士が連結結合することをいうのですが、映像を見ていると、静かにお互いが静止した状態で少しずつ接近していくと思っていらっしゃるお方がいます。

かくいう地元チビッコたちもそう思っている子供が多いので、正しくわかりやすく教えてさしあげるのですが・・・。

宇宙空間は広大。唯一見える景色といえば我々の住む地球が真下に見えているくらいですが、国際宇宙ステーションとかですと、地上から約500キロ程度の高さをグルグルと地球周回軌道に乗って回っています。

でもあまりにも広大な宇宙空間での映像、あまりスピード感というものが感じられません。

しかし実は彼らは約2時間で地球を一周する速さで飛んでいるわけです。

ざっくりいうと1秒間で10キロ程度移動する速さ。

彼らの搭乗する宇宙ステーションからも地上の景色が動いてみえるくらいですから、物凄いスピードで飛んでいるわけです。

そこに打ち上げられた別のスペースシャトルが近づいてきます。ゆっくりゆっくりと。(と見えますが・・・)

本体の姿勢制御用噴射ノズルからパッパッと噴射しては少しずつ姿勢を正して近づいてきて、やがってドッキングとなるのですが、実はこれ、お互いが秒速10キロというとてつもない速さで飛行しながらのドッキング。

そこでこんな例えを話します。

東名高速道路で時速120キロで走る車がいます。その後ろに10メートルの間隔で同じ時速120キロのスピードでぴったり追いかける車がいたとします。後ろの車の運転手は前の車が動かない状態で見えますね。あれです。しかし地上では周囲の景色が勢いよく後ろに去っていきますから、それが実感できるものですが、周りに景色もなにもなく、しかも無重力なのですから、そんな感覚にはまるでなりません。

そして先の後ろの車が若干スピードを増して、122キロ程度で走ると、少しずつ前の車との間隔が狭まってゆっくり近づくようにみえますね。

あれと同じことを国際宇宙ステーションやスペースシャトル、ソユーズもやっているわけです。

この写真は国際宇宙ステーションに近づきつつあるスペースシャトル「アトランティス」の写真ですが、実際動画でもお互いが静止した状態に見えはしますが、お互いが秒速10キロというとてつもないスピードで飛びながらの映像だということになります。

ですから、ドッキングという作業は、一歩間違えて失敗したらとんでもない事故につながってしまうことにもなりかねません。

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