我々が住む地球は誕生の時を経て、「月」という衛星を1個だけもつようになりました。
惑星の中には「木星」や「土星」のように63個も衛星を従えている子だくさんの惑星もいますが、地球より手前を回る「水星」や「金星」のように1個も持てなかった惑星と比べたら1個持てただけで十分としましょうか。
ところで、宇宙天文学が寝食を忘れるほど大好きな自分ですが、このたったの38万キロしか離れていない「月」には大いなる謎があって魅了されてやまない天体のひとつなのです。
まずは、この天体の「自転」と「公転」がぴったり一緒だということ。
といってもピンとなかなか来ないかもしれませんが、わかりやすくいうと、いつも我々の住む地球には同じ面しか見せていないということになります。
他の太陽系の惑星がもつ衛星の中でもこれは恐らく「月」だけでしょう。
月の「公転」(地球の周りを一周する)が約30日であることは皆さんも満月から新月をくりかえす過程でおわかりでしょう。
ところが自分自身で1回転するのも30日なのですから、当然同じ面にか地球には見せないことになりますよね。
そして次に不思議なのが地球側(あえて表側といいますが)には「静かの海」といった「海」の名称でよばれている暗い部分がいくつかありますが、裏側にはこれがひとつもないということです。
月を観測すると真っ先に目に飛び込んでくるのがおびただしい数のクレーターで、まるであばたができているようにも見えますが、これはみんな月の表面に地球のような大気がないため、ダイレクトに隕石が飛来しては月面にぶつかって出来た穴なのですから、地球にもあれだけの数の隕石が誕生46億年前からあったということにもなりますよね。
そして次は地球も立派に月の引力の影響を受けていて、それが顕著なのが海水の満ち引きです。
そして最後が僕にとっての最大のミステリーなのですが、地球から見たみかけ上の大きさがほぼ太陽と月がぴったり一緒だということ。
だからこそ皆既日食が起きるわけですが、これがはたして偶然の一致なのかどうか。
僕には人為的なものを感じざるをえません。
では一体誰が?・・・となりますが、僕は無宗教論者なので「神が」とはならないのですが、たまたま偶然だよと一笑にふされてしまう問題ではないような気がしてなりません。
しかし、これまでもありとあらゆる宇宙天文の書籍を読みあさってきましたが、この「同じ大きさ」が偶然なのかどうかに一切触れた本がないというのがこれまた気持ち悪くて仕方がありません。
誰もそれを不思議と感じないからなのかどうか。それともごく1部の科学者は知っているけれど、それがなぜなのか明かしたら大変なことになるとでもいった理由があるのかどうか。