自然の中に住み、自然を描く、寺尾一郎のクレヨン画

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中学生になると音楽の授業は専用の音楽ルームに行ってそこで先生の授業をきいていたことを覚えています。

今でもそうなのかどうか、そうした音楽教室にはバッハ、ハイドン、モーツアルトといった代表的な作曲家のポートレ-トが壁一面にいっぱいはってありました。

そんな中で大凡、本物とかけはなれているであろうことがはっきりわかるのが、楽聖ベートーヴェン。

というわけで彼の場合はこのデスマスクレプリカをここに掲載したわけです。

身なりは最後までフロックコートを着て襟を立て、何かブツブツ独り言をいっては徘徊していたそうですから変人扱いされるのもむべなるかな。

しかも身長も155センチでしたからかなりの小ささだったでしょうか。

彼はハイドンに交響曲作曲技法について個人レッスンを受けていましたが、肝心のハイドンはかなりいい加減に教えていたようで、当のベートーヴェン本人も腹にすえかねて、ウィーンにあこがれのモーツアルトに会いに行く決心をします。

ある日、宮廷で得意のピアノを弾いて貴族ご婦人たちからやんやの喝采を浴びてご満悦のモーツアルトのところに一人の小柄な男が訪ねてきます。

周囲の貴族たちは、そのみだしなしの汚さに嫌悪感を感じたと資料に残っていますが、何をしにきたんだねとモーツアルトがこの男に聞きます。

是非憧れのモーツアルト先生に一目お会いしたくてボンから長旅を続けてここまでやってきましたと彼。

しばらくその男を凝視していたモーツアルト、約3分程度の長さの曲を即興で弾き、彼に、今の曲を変奏曲(バリエーション)で5タイプ以上弾けるかねと問いただします。

やおら席を変わってピアノのイスに座った彼、いきなり一音のくるいもなくモーツアルトが即興で弾いた旋律を弾き、そこから15の変奏曲をアレンジして弾いたのだそうです。

席をたつ彼に貴族ご婦人がたはいぶかしげな顔で彼が退席するのを見ていたそうですが、退席した瞬間、モーツアルトはみんなに向かってこう話したそうです。

「皆さん、この男、間違いなく間もなくこのウィーンを席巻する有名人になること間違いありません」

これがベートーヴェンはモーツアルトに会った最初であり最後でした。

どんな風貌であったのかは、これがデスマスクですから大凡の顔つきは想像できそうですね。

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