これは寝食を忘れるほど熱狂的なファンでもある指揮者カラヤンのポートレートを制作し始めた現場での初期段階です。
先ほど同様左にあるカラヤンの実際の写真をまずはF6号サイズの画用紙にデッサン。
そして次が下地塗装(サーフェイス)としてサクラクレパスの白を1本まるまるつかって塗りつぶしてしまいます。
次が肌の色の表現ですが、これも基本はまずは「おうどいろ」を使います。
こちらから見てカラヤンの顔の左半分はかなり暗く、ほとんどが「黒」を使わないといけないと判断できるので、最後までとっておきます。
次が目です。猛禽類の鋭い眼光にも似た目がカラヤンの特色。しかも淡い水色なので、撮影されたときのライティングなど、目のどのがライトが写っているかを十分に確かめてそこ以外を白で予め塗られたところに「みずいろ」を使います。
ここから先の工程は徐々に暗い影のほうへと移行していくといった段階の写真です。